ブランコ。
僕はおばあさんくらい腰を直角に曲げてリエをおんぶして店の外へ出た。
「さあ、どこ行こうか?」
外に出るとリエはそう言った。
やっぱりか……。
「仮病なら降りろ」
「ねえ、どこ行く?」
僕は質問を無視した罰として、抱えていたリエの足を離す。
これで降りるだろう。
「さあて、どこ行こうかなあ」
リエは首に回していた手に力を込め、足を僕の胴体に巻きつけて続けた。
「ご、ごめんなさい……」
グエェという音と共に答えた僕にリエが慌てて降りる。
「痛かった? ごめん!」
「いや、重かった」
「む! もう一回背中出せ!」
「いや、硬いし」
「むむ! 暖かいでしょ!」
「いや、湿ってるし」
「むむむ!!!」
リエは反論できなくなると、無理矢理僕の背中に飛び乗ってきた。
僕は「仕方がないな」と言いながら、そのままリエをおんぶして歩く。
「ねえ、駅前行かない?」
僕は無言で頷き、駅前への道を目指した。
「さあ、どこ行こうか?」
外に出るとリエはそう言った。
やっぱりか……。
「仮病なら降りろ」
「ねえ、どこ行く?」
僕は質問を無視した罰として、抱えていたリエの足を離す。
これで降りるだろう。
「さあて、どこ行こうかなあ」
リエは首に回していた手に力を込め、足を僕の胴体に巻きつけて続けた。
「ご、ごめんなさい……」
グエェという音と共に答えた僕にリエが慌てて降りる。
「痛かった? ごめん!」
「いや、重かった」
「む! もう一回背中出せ!」
「いや、硬いし」
「むむ! 暖かいでしょ!」
「いや、湿ってるし」
「むむむ!!!」
リエは反論できなくなると、無理矢理僕の背中に飛び乗ってきた。
僕は「仕方がないな」と言いながら、そのままリエをおんぶして歩く。
「ねえ、駅前行かない?」
僕は無言で頷き、駅前への道を目指した。