ブランコ。

僕は昔から、子供が苦手だった。

何故だが子供たちは、僕の顔を見ると、逃げ出すか、泣き出すかのどっちかなのだ。

いや、子供たちを泣かせてしまうから、苦手になったのかもしれない。

その苦手意識が、さらに表情を固くして、さらに子供たちを遠ざけてるのかもしれない。

でも、まあ、今の僕には関係のない話だ。



僕は窓の外を走る車をぼんやりと見ている。

メニューは見なくてもいい。

僕が注文するのはいつも『めんたいこといか』に決めているからだ。



僕は一度気に入ると(それは食べ物に限ったことではない)それをなかなか止めようとはしない。

この前は1年くらい『ボローニャ』ばかり食べていた。

子供っぽいと言われようが、ワンパターンと言われようが、好きなものは好きなわけで、他のモノに浮気したり冒険したりすることはない。

ちなみに『今』のジュースは『ペプシ』だ。
< 28 / 260 >

この作品をシェア

pagetop