ブランコ。
僕のそういう傾向は、ある日突然終わる。
そうなってしまうと、もう自分ではどうすることもできない。
昨日まではそれが好きで好きで、そのことばかり考えているのに、朝起きたら急にそれに対する興味がなくなってしまっている自分に気付く。
それに関する雑誌を読んでみても、共通の趣味を持つ人間と話をしてみても、もう元のような気持ちになることはない。
グラフで言えば右肩上がりでグングン上昇してたチャートが、いきなりマイナスになるような感じ。
ただ、そこに到達するには何年もかかったりするので『飽きっぽい』というのとは違うと本人は思っている。
だけど、その興味の失い方はまさに『手のひらを返す』という言葉のお手本のような背の向けかたらしく、『慎重なのに飽きっぽい』という、聞いただけで友達になるのを躊躇するような、不可解で難解で、一緒にいると苦労しそうな、すんなり楽しめないような、そんなイメージが僕にはあるらしい。