ブランコ。
以前より思っていたのだが、男にしろ女にしろ、たまに自分の顔が周りに与える影響を知らない人間がいる。
顔を好き嫌いで分けるのではなく、造形という観点で、「美醜」という観点で分類したとき、「美」に属する人間たちが選ぶ相手のレベルもかなり高いということは納得できる。
なぜなら、彼らの親・兄弟もまた「美」に属する人間だからだ。
幼いときより、そういう顔に囲まれてきた人間の美に関するラインが、僕のようにブサイクな家系に生まれた人間より高いのは当り前だと思う。
それなのに、先輩は自分が、自分の顔が、周りにどういう風に見られているのかわかっていないのかもしれない。
僕はそのことになぜだか少しだけ腹が立った。
やっぱりこれはいじめだ。
陰謀だ。