ブランコ。
僕は温くなった麦茶を飲み干し、コップをシンクに置いた。
そして、洗面所へ行ってノロノロと歯を磨いた。
部屋に戻る。
考えていても仕方がない。
僕には僕の、たとえそれがちっぽけな世界であったとしても、その世界を守らなければならない。
僕はこの世界のただひとりの守護者であり、そしてただひとりの住民なのだ。
規律やモラルを守り、安全を約束する。
それが、僕に課せられた僕自身への使命なのだ。
なんて考えるわけもなく、僕は目を閉じると直ぐに眠りに落ちた。