手紙~君へ~
「おいで。夏波ちゃん。なんか、飲む?」
俺は、両手を広げながら、夏波ちゃんを、呼んだ。
夏波ちゃんは、ニッコリと、笑った。
そして、俺のもとに来た。
「パパ~~!」
「夏波!」
ギュゥゥゥ!
夏波ちゃんは、俺の腕の中に、いる。
「パパ。」
この子を、離したくない。
本気で、そう思った。
――――ガチャッ!!!!!!
「健ちゃん!夏波!逃げて!早く!」
「? 分かった!」
「健ちゃん。夏波を、守って。お願い。」