手紙~君へ~
「体拭いて。汗で、気持ち悪いからさ。」
「あっ!そっか!分かった!ちょっと、待ってて!」
「ん!服、脱いで。」
俺は、服を脱いだ。
「よいしょ!」
――――ギュッ
「けっ健太!?どーしたの?」
俺は、花欄を抱き締めた。
「なんか、聞きたいことあるだろ?聞いていいから。俺、ちゃんと言うよ!?」
「何にも無いよ~!」
俺は、花欄の目を、見ながら、
「本気に?何も無い?」
って、言った。
花欄は、目をそらした。
「俺の目ぇ見ながら、何にも無いって、言える?」
「そっ、それは……。」