手紙~君へ~
「うん…。」
「でもあたし、その人の事、愛してるんです!あたしには、その人しかいないんです。
……先生…。
貴方しか……。」
えっ…。
工藤今、なんて言った?
「先生…。好きです。」
そう言った工藤の目は、真直ぐすぎて怖いくらい、俺を見ていた
「ごめん…。
俺、彼女いるし、一応教師だから…。」
ガタンッ!
工藤が勢いよく立ち上がったもんだから、椅子が勢いよく倒れた
「そんなのおかしいじゃないですか!
先生は、花欄と付き合ってるんでしょ?
もう、みんな知ってるよ!」
「………」
「先生達がラブホから出て来たのも、手つないで歩いてるのとか見られてるんだよ!?」
「……で?」
「先生は、花欄のどこがいいの?」
「全部」
「具体的に言って!」
「嫉妬深いケド、俺の事を、絶対に許してくれる所とか
恋愛映画が好きな所とか
んで、そん時に、エロいシーンとかがあると、ちょっと顔が赤くなったりする所とか
後は、感じてる時の声とか表情とか動きとか…
何もかもが好き」
「……」
そう言い終わった後、工藤が俺に向かって歩いて来た
「先生…」