手紙~君へ~


あいつどこに来いって言ってたっけ



“社会準備室に来て”

この言葉が、俺の頭に過ぎった



「あそこか!」



―――社会準備室



ガッ!


ドアが開かない…


「っ!鍵か!

ちくしょう!」


こうなったら、あれしかねぇだろ


俺は、数歩後ろに下がって、一気に走り出した


「とぅ!」



がたんっ!



「杉浦!」



そこにいたのは、八城とそいつに押し倒された花欄だった


しかも、下着姿

花欄の肌には、いくつもの、真っ赤な蕾が付いていた

「っ!

テメー!何してんだよっ!」


バキッ!


「浜野先……


いっ!」


俺は、八城に一発おみまいしてやり、花欄に近寄った


「杉浦!

大丈夫か?」



「んん~(。>_<。)」


花欄の口にはガムテープが張ってあった




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