手紙~君へ~
3章 俺の花欄

心の傷

その日の放課後。

俺は、廊下を歩いていた。自分の担当する、クラスの前で、聞いてしまったんだ。


「あのさ、俺、杉浦の事が、好きだったんだ。俺と、付き合ってもらえないかな?」

「えっ!」


杉浦って、花欄の事だよな。
誰だよ!花欄に告ってんのは!


俺は、わざと教室に入った。邪魔したかったんだ。


「おっ!何してんだ?下校時間は、とっくに過ぎてるぞ!」


「あっ!先生……。」

「けん…た…。」
















< 89 / 261 >

この作品をシェア

pagetop