86400秒、君を想うこと。
prologue



「最近彼氏とどぉなん?」
奈緒子が聞いてきた。昼休みが始まったばっかりの時に。
いつめんとご飯を食べるんだけど、みんなクラスがバラバラだから、こうやって昼休みは廊下で待ち合わせ。奈緒子はE組で国公立理系コース。高野と美也は国公立文系コース。それから私と吉岡は私立文系および内部進学クラス。
C組の前で5人で集まると、食堂へ向かう。
奈緒子が質問してきたとき、少し悩んだ。いつの彼氏だろ?って。
「いつの彼氏?いま、彼氏いないよ?夏休み前にわかれたもん。」
「ええ!早くない?!」
「えー、そんなことないって。」
私は苦笑い。恋愛ってほんとくだらない。ていうか、私にしてみれば遊び程度で、何も真剣にならなくても。ってかんじで。
「なんで別れたの?!あんなに仲良かったじゃん!」
「あ・・・んー、なんかね、合わなかった。」
楽しくなかった。
気づいたら、面倒でさ。
だから、あー恋愛ってほんとツマンナイ。そーゆー類。
毎日つまんないけどさ。
私に似合う男なんてそうそういるわけない。
「じゃあ、うさぎは、どんな男の人となら長く付き合えるわけ?!」
「うーん・・・イケメンで、優しくて、金持ち!」
「そんなんいるわけないやろ!」
というわけ。とにかく理想が高いの。運命の人となんか出会わなくったって、したいことして生きていけばいーじゃん?
あわよくば結婚できればいーじゃん?つーかこの私が結婚できないわけないし。
ポジティブシンキング。
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