堕天使のお気に入り。

段々と遠くなるルキフェルの声。

意識が遠のいて・・・

夜。

小さい頃のわたしが泣いている。

「神様なんてきっといないんだ。

 神様なんて信じるもんか!

 誰でもいいから、お願い聞いて。

 かあちゃまを生き返らせて・・・

 ううぅ・・・・・・・・・・・・」

「おまえか?わたしを呼んだのは。」

「あなた・・・誰?」

「わたしはルキフェル。」

「かあちゃまを生き返らせて。」

「それは・・・

 今のわたしにはできない。

 おまえが神の封印を解いて、

 やっと姿を取り戻した。

 力が足りない。」

「じゃあ、いつかは生き返らせることができるの?」

「できるが、生き返らせるには、

 肉体という器が必要だ。」

「体のこと?」

「そうだ。」

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