堕天使のお気に入り。

漆黒の瞳が、

徐々に、

燃えたつような血の色に変わり、

目を閉じたルキフェルの顔が

少し左に傾いたかと思うと、

わたしの唇に、

柔らかいなにかが触れる。

ただ、

触れられただけで、

突き上げられたような、

今までに

感じたことのない快感に、

崩れ落ちそうになる。
< 32 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop