Cruel Princess ~最強姫は残酷な姫~
私はスマホを取り出して録音を開始した。
『だよね…。
あんな分かりやすい嘘を信じるなんてバカだよね。』
『ホント…ねぇ…○○ちゃんはどう思う。』
え?
うちのクラスの子がいる!?
友達も同じことを思っていたのか、目と口が開いた。
○『バカだよね。
最初の日にみんなと一緒に泣いているふりをしてたから、みんなの敵だなんて、バレないだろうし。』
いや…今バレましたよ…笑
『だろうね…。
あの噂。卒業まで続きそう…。』
○『えー。それもそれで嫌だなぁ。』
こっちが嫌だよ。
『まあまあ。
人の噂も七十五日って言うじゃん。そのうちなくなるよ。』
○『ならいいや…笑』
いや…笑い事じゃないし。
私はそこで録音を止めて、店を出た。
そして、次の日みんなに聞かせた。
もちろん…○○はいないときにだよ。
てか、その子は風邪で休みだったし。