あおいろころん。
水の音…遠くからから運ばれてくる波の音…
言葉を発しようとするが、
口から吐き出される声は音にならずそのまま泡となり溢れでる。
深い…
そして、暗い…
でも、心地いいと思う自分がいる…
このまま…ずっと…
「可菜ー!早く起きなさぁーいっ!」
ぐあっ
「ぬぁっ!…あ、夢か…」
私の名前は楠 可菜(クスノ カナ)。
高校2年の16歳。
朝っぱらからお母さんの声で起こされるとは…
というよりも、ねむい。
昨日は遅くまで起きすぎてたからかな?
学校の課題おおすぎるのが悪いんだ。うんうん。
とか思いながらのそのそと学校のしたくをはじめた。
「可菜ー?雪ちゃんがもうきてるわよー!…ごめんなさいねぇ。あの子も雪ちゃんを見習えばいいのに!」
聞こえてますわよ?お母様?
お母さんが言っている雪ちゃんっていう子は本当は宮田 雪菜(ミヤタ ユキナ)と言う名前。
でもお母さんはなぜか雪ちゃんってよんでるの。
なぜかしら?
「わかってるー。すぐ着替え終わるからー!」
そう言い、タンスの中にある制服に手を出した