あおいろころん。



「雪菜ごめん!まった?」

「ううん!大丈夫だよ~、それよりも可菜ちゃん、髪ぼさぼさだよ?」

「いーのいーの!」

中学の頃から伸ばしていた私の髪は腰あたりまでのロングヘアー。
みんな、この髪を長くて羨ましいだの茶色で羨ましいだの言う。
だけれども、私はこの髪をあんまり好きだと思えてない。

「せっかく腰まであるのに!活かさなかったら勿体無いよー?」

「うぐ…だ、だって…。どんな髪型にしても似合わないんだもん。だから整えたって意味ないしー!」

あはは と笑いながら理由を言うが、雪菜は頬を膨らまして必ずこう言う。

「可菜ちゃんは可愛いよ!」

「はいはい。ありがとありがと。」

「またそーゆーふうにいってー!ホントのことなんだからね?」

頬を膨らませて口をとんがらせてるあなたの方がかわゆいんですけど。



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