あおいろころん。
いつも通りの学校の道を歩いて
たわいもない話をして
時には雪菜がこけそうになる
こんなに日常を私は愛してる。
でも、今日はその日常を書き変わるような…そんな気がした
-間もなく2番線に電車が参ります・・・-
「もお電車きたね♪」
「ほんとだー。はっやーい」
電車はいつもより少し満員だなぁ…
座れないだろうなぁ…はあ
がっかりしながらもその満員電車に乗り込んだ
「可菜ちゃん…ぎゅーぎゅーだよ~泣」
「う~くるし~泣」
私たち2人は窮屈で少しもがきながら電車の中に存在していた
お互い息をするのもやっとの状態だった。
「やっば…もう少し早い電車に乗ればよかったね…」
「…っ…!」
「?雪菜どうした?」
急に雪菜の顔が熟したトマトのように真っ赤に染まっていった。
名前を呼ぶと雪菜は可菜を懇願をするように泣き目で見上げてきた。
「え、なに?ど、どうしたの?!」
「…れ…る…」
「え?」
「痴漢…されて…る…!」
「はいぃぃい!?」
雪菜の体を見るとゴツイ手が雪菜の太もも付近をゆるやかに登り降りしてるのが見えた。
なんてことだっ
雪菜はもう泣いていた
雪菜を泣かすのは…ゆるせん…
ブチギレてやるーーーーーー!
「なにしてんだよ。おっさん」
私が言おうとしてた言葉は違う誰かに先取りされてしまった。
「その子に何してんの?…痴漢野郎。」
雪菜に痴漢してた男の手を掴み上に掲げながら、その青年は言った。
一瞬…。状況がわかんなくなってた…。
「い、いや、わ、私は…な、なにもしてない」
否定をする男性にその青年は言った。
「お前、女の子の心を傷つけといて知らばくれるんじゃねーよ。」
「わわわ、わたしは…そ、その…」
-まもなく電車が止まります…。
そのアナウンスがながれ
青年は
「大丈夫か?少し辛いかもしんないけど一緒に降りてくれる?駅員に話さないと。」
ゆっくり雪菜と私に降りるように促してきた。