星想い
…とうとう空想の世界に浸り込んで、
気でもおかしくなったのか。
若干 引きながら…でも、少し、
好奇心に駆られてカイをみる。
確かに、独特の雰囲気を
まとってはいるけれど…。
「…嘘でしょ。
空の精霊とか、いるはずがな…」
「いや、ホントホント。
だってほら、目が青いだろ?精霊の証。
まだ信じない?」
…空の青をそのまま
切り取ったようでもあるカイの瞳は、
バカな話にやけに信憑性を持たせた。