星想い



カイが紺色の屋上をひぃひぃと

笑い転げるのを、

わけもわからず眺めるだけ。



「な、なにいったい…」


「ご、ごめ、っ、くくっ、ちょ、ま、

マジで千咲希が信じると、思わな、く…

ぷっ、ははは!」



…は?



その瞬間、なんでカイが

笑っているのかを理解した。



…顔が、火のように熱い。



うわ、うわ、サイアクだ!!



カイに、騙された。



あんな、子供でもつけるような

幼稚なウソで。



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