星想い



途方もない恥ずかしさと共に、

カイに対する怒りがこみ上げてくる。



「…カイのクソ野郎」



「だ、からごめんって…

プッ、ごほっ、ごほっ」



…むせて、しばらく苦しめばいいのに。



瞳が青いからって、

空の精霊な訳がなかった。



よく考えれば、

絶対にあり得ないのに。



…さいあく。



カイが謝ってくるのを無視して、

むくれた。



たまにチラリとカイを盗み見ると、

申し訳なさそうに眉を下げて

笑いながら、目を輝かせていた。



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