星想い



…10分ほどが経っただろうか。



さすがにここで引き下がらないのも

大人気ないと思って、渋々許した。



カイはふにゃっと微笑んで、

私に話しかけてくる。



「まぁ、楽しかっただろ?一瞬だけ。

千咲希が想像、してたじゃん。

俺が本当に精霊だったらって」



「あんなの、殆ど無理やりじゃん…」



「あんなに信じるとは

予想しなかったけどさ。

でも、考えてみろよ」



なにを?



< 132 / 300 >

この作品をシェア

pagetop