星想い
カイとであって、約1ヶ月。
初めて、カイが帰るのを見送った。
1人きりの屋上は広くて、
空に昇った朧月が私を見下ろしている。
…頭の中で、何度も何度も
『いつか、限界がくる』という
カイの言葉が、繰り返される。
なにそれ、限界って。
私が、色々と、溜め込んでるって…
父親のこと、だろうか。
…カイの残した意味深長な言葉に、
頭を悩ませた。
…たまには、
現実逃避したらってこと?
…薄月に視線を向けた。