星想い



…お母さんのエプロン姿なんて見たの、

何年ぶりだろう。



信じられない思いが、

そしてしばらく一緒に過ごせるという

嬉しさがこみ上げて、くる。



…お母さんと晩ご飯?



うそ、何年ぶり?



「…そうなんだ」



そっけなく返事をして、

そそくさと2階にあがり、

自分の部屋を目指した。



木の扉を開けて、

通学カバンをその辺りの床に落とし、

空色のベッドに座る。



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