星想い



本をパタンと閉じてソファから立つと、

部屋に行こうと扉に向かう。



後ろからお母さんの声が聞こえた。



「あ、2階にいくの?」



「…うん。

勉強しなきゃいけないから」



「そう。頑張ってね」



ガチャリと扉を開けて廊下に出ると、

ひんやりとした空気に触れた。



そうか。



もう少しで11月も終わりか…。



無意識に腕をさすりながら、

テスト勉強のために2階に上がった。



あと、6日。



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