星想い



…ゆっくりと時間が

動き出した教室の窓に視線をやる。



昨日とは違う分厚い雲が、

空一面をまんべんなくおおっていた。



放課後…面倒くさい。



けど、行かなきゃもっと

面倒くさいことになるんだろうな…。



呆れの意味を込めてため息を

ひとつつくと、眠たくなってきて

机に突っ伏した。



期末テストが終わって、すでに教室内は

浮かれモードに入っているから、

10分くらいなら眠れるだろう。



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