星想い
それにしても…
ちらりと目の前にいる男子高校生の瞳を
バレないように見た。
吸い込まれそうなくらい、
真っ青な瞳。
例えるなら、澄んだ大海の色。
ハーフだろうか…
どことなく日本人 離れしてるしな…。
「な、早く見ようぜ。
雲に隠れかけてるけど、
一番星が見えてきた」
「えっ…!」
ぼんやりとそんなことを考えていたら、
右手を掴まれ、
半ば強引に屋上の奥に連れていかれる。
…ものすごく無理やりだ…!