星想い
あぁ、最悪だ。
土曜日に洗濯したばっかりだけど、
また今日 洗濯しないと…。
冷たい風を我慢して、
なるべく寒さのことを考えないように。
そして、この人たちの機嫌を
これ以上そこねないように。
黙りこくっていると、
私の前に津田が出てきて、言った。
「てかあんた、母子家庭らしいね?
生活保護とか受けてんだろ。
母親もブスだろうし、アタシらの税金で
生きるくらいなら死ねよ。
母子家庭だから優遇されると思うなよ」
心臓が、止まるような、気がした。
鮮やかな吹奏楽部の音色が、
一瞬にして、聞こえなくなった。