星想い



…何度も謝ろうと、思った。



何度も、屋上に行って、

カイと会わなければならないと、

思った。



でも、私だけの世界から

出ようとすると、足が震えて、

しかたなかった。



…こうしている間もまだ、

心がたゆたっているのかも、しれない。



「…はぁ」



一週間も休んだから、

かなり勉強が遅れてるんだろうな…。



今日は、何曜日だっけ。



多分、月曜日だとは思うけど…。



憂鬱なため息を吐いて、

ベッドから下りた。



ひんやりとした空気が、

私の身体を包む。



扉に向かい、鍵を開けて廊下を見ると、

部屋の前には晩ご飯が置いてあった。



…今日は、ラップがけの炒飯。



そばには、手紙。



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