星想い



私のことを育てなくちゃいけなくて、

生活保護も受けていなくて、

金銭的に頼れる人なんて、いなくて。



私なんて、お母さんに比べたら、

なにも、我慢してない。



私なんて、居なくても、一緒なのに…。



お母さんの声、言葉。



…時々、喉が詰まっているような、

話し方に、なって。



「…あのね、千咲希」



だんだんと、部屋の中が、

明るくなっていくのを感じる。



部屋の時計が、目視できるくらい、

明るくなって。



時刻は、午前、7時くらい。



…ながい夜が明ける。



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