星想い



…涙がやっと、収まってきた頃。



お母さんが私の背中から腕を放し、

言った。



「…今日は、とりあえず…休もう、か。

お母さんも、眠るから」



「…ゔん」



久しぶりに大泣きして、変な声が出た。



お母さんはゆっくり眠るよう私に促し、

1階に、おりていった。



窓に歩み寄り、カーテンを開ける。



――眩しいくらいの太陽の光が、

部屋に差し込む。



…明日の放課後、

空ヶ丘高校に行ってみよう。



星野高校に行くかは、

まだ、わからないけど。



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