星想い
きっと、カイは屋上には居ないと思う。
だから、
屋上で待っているんじゃなくて、
高校に会いに行かなくちゃ。
自分から。
…ふぅ、とため息をつくと、
青い空を見上げた。
…明日。
私が、キチンと謝れますように。
そう願いを込めて、
真っ青な空を、見つめる。
――サファイアを
隙間なく散りばめたみたいな、空だ。
ふと、そんな景色が頭をよぎった。
ベッドに寝転ぶと、目をつぶる。
目が覚めたら、
明日になっていれば、いい。