星想い



「…とりあえず落ち着こうぜ、な?

え、えーと…星屑、食べる?

持ってきたんだ」



カイに連れられて屋上の

格子の近くまで歩くと、腰を下ろした。



カイも泣きじゃくる私の隣に座る。



…居て、くれるのだろうか。



カイはズボンのポケットから

前にも一度見た小瓶を取り出すと、

私に差し出した。



中には、

色とりどりの金平糖が入っている。



…たくさんの、星屑が詰められていた。



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