星想い



「…へ…カイ?」



「あの日から行けなくてごめん!

俺、他人に自分のこと話したの

初めてでさ、

翌日から会うのがすごい恥ずくて…」



碧眼を輝かせてカイが

駆け寄ってくるのを、ただぽかんと

見ていた。



「ちょくちょく行ったんだけど、な…

会えなかった。めっちゃ久しぶり。

千咲希に会えて、すげえ嬉しい」



整った顔立ち。



高い身長に、黒い学ラン。



ふにゃりとした、笑い顔。



何も、1年前と変わりはなくて。



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