星想い
「そうなんだ。私はあれから、
ちょくちょく空想するようになったよ。
友達もできたし。今は、毎日が楽しい」
「そう?俺と同じだな。
友達も出来たし、色々と変わった」
夕陽が、沈むまで、ずっと。
またあの時間を過ごしていた。
少しは私とカイは、
成長できたのだろうか。
夕陽に照らされる街を見下ろしながら、
そう呟くと、そうかもな、って声が
耳に届く。
…思い出に浸るのは、
とても、不思議な気分。