星想い



夏崎カイに苛々しながら、

投げやりに訊いた。



「あーもう!カイ、なんであんた、

空想ばっかりすんの?」



昨日から持ち続けてた疑問。



こいつは、なにかあればすぐに

空想の材料にするから、

好きか嫌いかと言われたら、嫌いだ。



優しい人だし、まぁ…

容姿端麗なんだろうけど、どうも、

生理的に無理だ。



…そう問うと、なつざ…カイは、

一瞬間 無表情で黙りこくって、

それから、あのお得意の笑顔を作った。



…ふにゃりとした、力の抜けるような。



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