星想い
星屑のくだりはもう、無視しよう。
1つだけ入っている黄色い金平糖が、
カラコロと音を鳴らす。
どうしよう。
3つと4つなら、
あんまり違いはないかな…。
悩ましく小瓶の中身を見つめる。
お菓子は好きだけど、
太りそうだからな…。
…しばらく押し黙っていると、
カイが待ちきれないように口を開いた。
「食わねえなら、俺がく…」
「やっぱり、食べる」
食い込み気味にそう答えると、
カイはちょっと肩を落として、
「はい」と小瓶を渡してきた。