星想い



そうこう思い巡らしているうちに、

マンションの階下についた。



いつも通り、鍵の壊れた裏口から

コッソリ中に入り、

屋上に続く唯一の階段を登る。



…疲れる。



ボソリとつぶやいた。



マンションの中からじゃ、

非常階段への扉が開かないんだよなぁ。



なんのための非常階段だよって

思うけど。



カツン、カツン、

1段1段地道に登らないと、

屋上にはいけない。



いつものように、

5階と6階の狭間の踊り場で休んだ。



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