星想い



酷い言い草かもしれない。



でも私は、

一生 父親を許すことはできないと思う。



父親みたいになりたくない。



空想なんてなんの足しにもならないし、

増してや夢が叶うわけでもない。



最初から、

夢なんて見なければ良いんだ。



8歳ながらに、

そう悟った父親の葬儀の日。



私はきっと、空想や想像を信じない。



信じたところで、

裏切られるか、それとも、

他人に迷惑をかけるばかり。



空想なんて、現実から逃げるための、

つまらない口実なのだから。



私は。



二度と、空想をしない。



空想を…

叶いもしない夢を見たところで、

無意味だ。









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