星想い



空想野郎が嫌いなひねくれた私は、

カイの方を見ずに、

ぶっきらぼうにつぶやく。



「…星野高校、だけど」



「え、すげ。

星野高校って、めちゃくちゃ

偏差値高いんじゃなかったっけ?

見覚えのある制服だと思った」



心底 感服した、

という含みのある声を聞き、

声の方をみると、

カイは羨望の眼差しを私に送っていた。



確かに、私の通う星野高校は

その辺の公立高校と比べると、

格段に偏差値が高い。



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