星想い
私が返事をしなかったことも
気にしていない様子だ。
…ホッと安堵するけど、
7教科で642だったことは、
言って良いのかどうか…。
「…私は悪かったから教えられない」
「そっか…。
ま、俺よりは良いと思うけどな」
カイの声が耳に入ったあと、
ドサリという音も聞こえたから、
地面に座ったんだろうということが
想像できた。
…立つのは疲れるし、私も座ろうか。
ゆっくり地面に腰を下ろし、
カイの方に目を向けると、
苦笑いしていた。