星想い



数秒後の沈黙のあと。



カイが飛び上がるほど喜んで、

ますます顔を近づけてきた。



「マジで?ありがと千咲希!

な、親友なろうぜ、親友!

俺、まいにち屋上にくるな!



ここ、俺と千咲希だけの

秘密基地だから!」



「わ、解ったからとりあえず離れて!」



ドンッとカイの胸を叩いて、カイは

やっと自分がどれだけ女子に身体を

近づけていたのか理解したらしい。



歓喜したのもつかの間で、

顔を真っ赤に染めて申し訳なさそうに

私を見ている。



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