星想い
いつものように、
カイの言葉に呆れつつパスをする。
通学カバンを持って歩み寄り、
地面におくと、私もカイの隣りに
座り込んだ。
なんだか最近、カイの隣りに座るのが
日常になっている自分がいる。
「そういや、カイっていつも
私より早いね」
「ん…まぁ、空ヶ丘の方が
星野より近いし。
あと俺、帰宅部だしな」
「ふーん…。
運動部入ってるって思ってた」
「マジか。千咲希は帰宅部?」
「うん」
そっか、2人共帰宅部なのか。
道理でいつも早いんだと1人納得して、
カイに話しかける。