目を開けると君がいた



明るい茶色で少し跳ねた髪、

少し日焼けしている肌

背はそんなに高くなくて、どちらかというと小さそうだった。

まるで、大人ぶってる小学生。


私は、クジョウ君の事が知りたくて

看護師さんに聞いてみた。


九条 昴 君は、中学3年生で私と同級生。

バスケ部で、試合中に腕を骨折したらしい。


退院するのは、早くて一週間後。


あまりにも九条君といられる期間が短すぎて驚いた。


なんで君は私と友達になりたかったのか不思議でたまらない。


それに、退院後に来てくれるか

不安でいっぱいだよ…。
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