目を開けると君がいた


「ごめん、泣くなよ…」

九条君は、なんで何も悪くないのに謝るの?

今まで、私が出会った人達の中で

九条君は、全く違う。


九条君は、私にとって


天使だ。


悪魔から守ってくれるような

天使だよ……。



「九条君、ありがとう」



九条君は、え?って言う顔で私を見る。


「いつか、私を連れて行ってください」



「お、おう!」


九条君は、照れくさそうに返事をした。

< 13 / 162 >

この作品をシェア

pagetop