目を開けると君がいた


病室に戻った私は、何をしていいのかもわからず

目についたノートを開いた。


それは、私が九条君に会うまでに私が描いた絵。


2、3ページ見てすぐに閉じた。


そこには、忘れていた。苦しみや

悲しさ。さみしさ。がつまってた。


1人ぼっちの絵。

真っ黒の絵。


そんな絵ばかりだった。


私は、九条君に出会うまでの気持ちがよみがえって怖かった。


九条君……。


私は、九条君にたくさんの幸せをもらった。

今度は、私が九条君に何かしてあげられないかな?



< 148 / 162 >

この作品をシェア

pagetop