目を開けると君がいた
病室に戻った私は、何をしていいのかもわからず
目についたノートを開いた。
それは、私が九条君に会うまでに私が描いた絵。
2、3ページ見てすぐに閉じた。
そこには、忘れていた。苦しみや
悲しさ。さみしさ。がつまってた。
1人ぼっちの絵。
真っ黒の絵。
そんな絵ばかりだった。
私は、九条君に出会うまでの気持ちがよみがえって怖かった。
九条君……。
私は、九条君にたくさんの幸せをもらった。
今度は、私が九条君に何かしてあげられないかな?