目を開けると君がいた




「それじゃ!私、もう行くね!」


「じゃあ…な……」


さっきまで元気だった九条くんの声が

暗くなった。


もしかして…九条くん……


「1人で大丈夫?」


1人になるのが嫌なのかな……?

ここ、個室だし…


「は!?子供じゃないんだし……」


「ふふっ、九条くんそんなに焦って…

もしかして怖いの?」


「……うるせー」


「今日は…病院に泊まるから……

九条くんと一緒にここで…

寝てもいい?」


うわー、私…

変なこと言ったかなー?

なんか恥ずかしくなってきた…


「……一緒に寝たいんだ?」


「うん」


「まぁ、いいけど…」


今、にやけたよね?

ふふっ


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