目を開けると君がいた


「なんか、寂しいな…」


「うん、寂しい……。
ねぇ!約束、覚えてる?遊びに行く約束の事」

私はおもいきって聞いたのに……


「うん、でも華園、外出届って出せるのか?
ずっといるって事は結構、大変な病気かなんかだろ?」


あ…、そうだった。

私まだ、九条君に言ってないや……。


話さないと……


「あのね、実は私……

本当は……

…びょう「皆さーん!朝ごはんですよ!」


私の勇気は、看護師さんによって消されてしまった。


「あ……、後で話す…ね」


「う、うん」


なんか、気まずい空気になちゃった。

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