目を開けると君がいた




それから私は、深呼吸をして



「私ね、病気じゃないの。」


九条君を見たらやっぱり、少し驚いた顔をしてた


「そうだったんだ…」


ってボソッと言ったのが聞こえた



「私のお母さんは、体が弱くてね

私を産んだ時に亡くなっちゃって。

家ではお父さんと2人だったの」


「ごめん、話の途中だけど俺の事言っていい?」


「え、うん」


その時わかった九条君の空気が読めないKYなとこに少し笑いそうになった。


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