目を開けると君がいた


「華園って、もしかしてこの病院、
華園のお父さんがやってる病院とか?」


「そう……。」


あれ…?

また、暗く……。


「そ、それで、この病院は私の家みたなものでさ、だから
病院にずっといるの!」


本当はそんな短くまとめられる私の人生じゃない

本当はもっと沢山、この病院に引きこもるようになった訳が沢山あった


だけど、この場の空気に耐えられない



九条君と前の唯一の友達が

重なって見える。


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