目を開けると君がいた


「…うん」


「俺が助けてやれない時は、

"助けて"って叫べばいい」


「……うん」


「俺と出会った時みたいに叫べ!」


「………うん」



私が悲しそうな顔をしてたら九条君が

ギュッと

私を抱きしめた。


「え?ど、どうしの?」


「そんな悲しい顔すんなよ…

行きたくなくなるだろ……」



私はギュッと抱きしめかえした。


「私、強くなる…だから、

……心配しないで?」

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